猿は縁起が良い!?

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今回は猿の縁起についての
象徴的な解釈について見ていきましょう!

日本、世界の昔話や民話
にも多々登場する
おさるさん。

どんな縁起、
象徴を見出すことができるのか…

・猿に込められた語呂、縁起の良さ。
・見ざる聞かざる言わざる。
・様々な猿の神様。
・猿を題材にしたキャラクター

このあたりの題材を中心に
見ていきましょう!

猿は縁起が良い?
嫌なことが立ち去(さ)る!?
猿に込められた語呂の良さ。

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猿=去る?

縁起の良さは
語呂に関係しているものが
とても多いです。
日本は言霊を大切にする国だから
でしょうね。

お猿にもこの言葉、
語呂の良さを見出すことが
出来ると言われています。

それが、

去るというキーワードです。

去る=さる=猿

ということですね。
何が去るのか?

この場合の去るは
もちろん“嫌なこと”。

・困難、苦難が去る
・病気が去る。
・悪縁が去る。
・悩みが去る。
・魔が去る。
・嫌な場所から立ち去る。

などなど、
抱えている
問題、葛藤、悩みなどが
去って欲しい。

という願いが
お猿さんには
込められているそうです。

猿=勝る?

また、

勝る

という言葉の中にも
お猿さんを見つけ出すことが出来ます。

勝る=まさる=ま“さる”

というわけですね。
先ほどの去ると
結びつけると
魔が去り勝利する、

・勝利
・勝負運

などの象徴としても
良さそうですね。

豊臣秀吉はサル
という愛称で
呼ばれていたそうですが、
戦国武将としては
縁起が良かったのかも
しれませんね。

猿=えん=縁?

“さる”という言葉の他にも、

猿は“えん”と読むことが出来ますね。

猿=えん=

を象徴し、
良縁の象徴とも言われているそうです。

ということは、

悪縁が去り、
良縁を結ぶ。

という
縁結びにとっては
ありがたい象徴性が
お猿さんには
込められていると
見てとれますね。

えん=円?

個人的には
“えん”ならば円にも
つながるので、
金運の象徴としても
見ることが出来るのでは?

と思いました。

猿の入った言葉、
他にも沢山あるかもしれません。
探してみるのも面白そうですね。

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猿にまつわる有名なことわざ
見ざる言わざる聞かざる

猿と言えばやはりこの
ことわざですね!

見ざる言わざる聞かざる

三猿
さんざる または さんえん
と呼ぶそうです。

徳川家康が祀られている
日光東照宮
神馬(神猿や神鶏のように
馬も神聖な動物とされています。)
が暮らしている小屋である
神馬厩舎(きゅうしゃ)に掘られている
ことで有名ですね。

猿は馬を守る存在である。
という考え方があることから
厩舎には三猿以外にも
八面にも渡って、
多くの猿が掘られています。

それは何故かというと、
猿の彫刻が
人の人生の教訓を
現している。からだそうです!

・日光東照宮ホームページ

見ざる言わざる聞かざるの教訓は?

三猿は子供たちに向けた意味と、
大人に向けた意味
2つの意味での戒めの
言葉であると言われているそうです。

三猿・子供達に向けての教訓

・悪いことを当たり前だと 
思って見たらダメですよ〜。

・悪しき方向に誘うような言葉を
聞いてはダメですよ〜。

・人の悪口言ったらダメですよ〜。

悪しきこと、悪という概念から
遠ざける戒めのとされていることが、
ポイントでしょうか。

三猿・大人に向けての教訓は
ソーシャルディスタンス?
恋愛にも使える世渡り術?

不必要に他人の事情を
見たり、聞いたり、言ったり
してはいけませんよー。

という、
世渡りについての
意味合いが込められいるそうです。

他人の揚げ足取り、
陰口、余計なことに
首を突っ込むなどについての
戒め。ということですね。

面白いのは
悪しき者とか悪という
悪者をたてるのではなく、
距離間についての戒めに
感じる点かなと思います。

親しき中にも礼儀あり、
例え、恋人、夫婦間であっても
勝手に除いてはいけない領域がある。
ということでしょうか。

このあたりは、
鶴の恩返しや
黄泉の国のイザナミの
くだりのように、
男女間の永遠のテーマかもしれませんね。

見ざる聞かざる言わざるは英語で
なんて言う?


見ざる
see no evil

聞かざる
hear no evil

and

言わざる

speak no evil

見ざる言わざる聞かざる
see no evil, hear no evil,
and speak no evil

というそうです。

evilという単語は
悪を示す単語ですね。
悪を遠ざける。といった意味が
ここから見てとれますね。

見ざる聞かざる言わざる
中国にも文章はあるの?

孔子の説いた論語の中に、

・非礼勿視(ひれいぶつし)
・非礼勿聴(ひれいぶつちょう)
・非礼勿言(ひれいぶつげん)
・非礼勿動(ひれいぶつどう)

という言葉があるとされ、
これが、三猿の元ネタでは
ないかという説もあります。

この場合、項目が
四つあり、
行動を戒めるくだりが
あるのが興味深いですね。

日本ではな何故三つなのか?
日本では
三という数が縁起が良く
好まれている。
ということもあるかもしれませんし、

悪しきを見ない言わない聞かなければ、
行動に至らない。
という国民性もあるのかもしれません。

さらに、三猿の起源は
古代エジプトまでさかのぼるのではないかと
いう説もあり、
なかなか歴史の深い言葉なのかもしれません。

それだけ、人間の
本質をついた言葉という
ことでしょうか。

“四”匹めの猿…!?四猿(しざる)!?

なんと、実は日本でも
三猿の向こう側、
匹目の猿が存在するのだとか!?
その名も四猿(しざる)!!

この猿の司る禁忌はやはり論語における4つ目の戒めのように、
行為に対する禁止だそうです!

〇〇するな!
ということですね。

ポイントは
この猿は大事な部分を
抑えるポーズをしているのだとか。
…つまりは“そういうこと”ですな。

この文書のように、
オブラートに包む表現で
お察し頂きたいところですが、
おそらく
デリケートな内容のために
一般的に広まらなかったのではないかと
思われますね。

また、先程の数字的な意味からも、
四という数字の
『し』という響きは、
あまり縁起の良いものでは
ないと言われていて、
そのあたりも浸透しなかった理由かも
しれませんね。

トアルトアル

四猿については、
ありがたいことに
コメントを頂いたことで、
新情報を知れました!

見ざる聞かざる言わざる の順番は?

一般的には
見ざる言わざる聞かざる

①見ちゃダメ

②聞いちゃダメ

③言ってはダメ 

の順とされているそうですね。

ただ、↑のように、
日光東照宮をはじめ
言わざる聞かざる見ざる
の順番で並んでることが
ほとんどかと思います。

これは、
昔は字を逆から書いたから
ではないでしょうか?

神社でも読み方が
逆に掘られた字をよく見かける
と思います。

どちらにせよ、
個人的には、
本質的な意味において
順番は関係無いと
思います。

見ざる聞かざる言わざるの作者は?

日光東照宮の三猿の彫刻の作者は
不明
だそうです。

この言葉自体は前述のように、
たいへん古くからあり、
世界各国どこが発祥なのか
分からないというのが
本当のところかもしれません。

見ざる聞かざる言わざるって修復されたの!?

日光東照宮の三猿彫刻は
フルカラーです。
年月が経てば塗装も劣化し、
歴史的にも何度か
塗り直されています。

その完成度に関しては
人それぞれの感じ方に
よると思われます。

見ざる言わざる聞かざるの
『逆』の猿が存在する!?

なんと秩父神社にも三猿が
存在しており、

その名もお元気三猿
というそうです。
込められたメッセージは、

・よく見て!
・よく聞いて!
・よく話す!

というなんとも
ポジティブなもの!

まさに
日光東照宮の真逆な
三猿ですね。

テーゼがあれば
アンチテーゼも存在する
ということでしょうか???

どちらも人生に必要な
教訓ですね!

・秩父神社ホームページ


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猿の神様
神猿=まさる!?
ハヌマーンって孫悟空!?
エジプトのトート神も
猿の神様!?

日吉大社と神猿様

滋賀県にある
日吉大社ではなんと
お猿さんを祀ってあるそうです!

・日吉大社ホームページ
(詳しくはこちらをご確認下さい!)

こちらの神社では
祀られているお猿さんのことを
神猿=まさる
と呼ぶそうで、

やはり
魔が去る=まさる
勝るといった意味が込められている
のだとか!

境内には
本物のお猿さん(神猿様)が
おられるようで、
神鶏様や鹿島神宮の鹿のような
神聖な存在ということでしょうね。

日本と動物の関わりは
実に奥深いですね。

こちらの神社には

見ず聞かず言わざる
三つのさるよりも
“思わざる”こそ
まさるなりけり。

という
カッコ良すぎる 
メッセージがあるそうです。

テーゼときて
アンチテーゼとくれば
やはりジンテーゼという
ことでしょうか!?

まだまだ
見ざる聞かざる言わざるにまつわる
言葉はたくさんありそうですね!!

是非とも
機会がありましたら、
日吉大社に訪れてみては
いかがでしょうか。

ハヌマーンと孫悟空

インドの神様に
ハヌマーンという猿の神様がいます。

『ラーマーヤナ』という
叙事詩の中で大活躍しているそうです。
現代では叙事詩の中を飛び越えて
様々な影響力を持った猿の神様だと
個人的には感じています。


ハヌマーンは
ヴィシュヌの化身
英雄のラーマ王子に仕えた
従者的な立ち位置の神様とも
いわれているそうで、
・妖術を使い
・空を飛び回り
・体の大きさを変化させる
・島に渡ることが出来ないラーマのために、
“猿の軍団”を呼び寄せて橋をかける

エピソードが有名。

んん?どっかで聞いたことあるような。

そう、西遊記に出てくる
斉天大聖孫悟空。ですね。

孫悟空も三蔵法師に使える従者的な
立場であり、様々な妖術を用いて大活躍します。
猿の軍団は孫悟空でいえば、
分身の術でしょうか。

孫悟空のモデルはハヌマーン
されています。

そう考えると、
ハヌマーンの影響は
計り知れないと言えますね。

トート神もは実は
猿の神様!?

エジプト神話に登場する
トート神はトキの顔
知られています。
トキの姿は
クチバシが
三日月の形を現しており
月の神様
とされています。

ただトートには
文字通りもう一つの顔があり、
ヒヒの顔なんです。

そんなわけでトート神も
猿神様の側面を持っている
そうなんです!

猿田彦の名前にも猿

日本神話の中に登場する
猿田彦という名前にも
猿という漢字が入っていますね。

天孫降臨エピソードの中で、
ニニギノミコトの
道案内役であり、
天岩戸びらきでも活躍した
アメノウズメの夫となる
神でもあります。

高身長に高い鼻、赤ら顔で
天狗のような概見だとも言われていますが、
謎の多い神様です。

顔い赤は
猿を連想させる
ワードでもありますし、
猿面といわれいたりもするそうです。


(猿田彦神社でゲットした五十鈴)

ニニギノミコトと猿田彦
ラーマ王子とハヌマーンの関係は
どことなく通ずるものがあるような…。

このあたりは
後述したいと思います。

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えん=炎?

猿の語呂のお話に戻ります。

猿=えん

ならば、もありかなと
ふと思いました。

炎も“えん”とよびますから。

護摩業には火をを焚いて
魔を退散させたり、
迷いを焼き尽くすみたいな
意味が込められているそうなので、

えん=炎としても
なかなか面白い関連性が
あると思いました。

そんなことを考えていたら
凄い本に出会いました。

篠田知和基(しのだちわき)さん著 
世界動物神話にて、
インドの猿神様ハヌマーンについての 
面白い記述があり、

自身の尾を松明に
して火を振りまいたりする。

と書かれています。
この本には
ハヌマーンが太陽を果実だと
勘違いするくだりや、
ギリシャ神話のパエトン、
その他天使との関連性も
書かれています。

ハヌマーンという猿神様
に炎の属性があるという関連性と
猿=えん=炎という響きは
偶然でしょうけど興味深いですよね。

ただ、この本には
猿の水属性に関する記述も
あるので、ご興味ある方は
本書をお読みいただきたいです。

また、今回私が興味を
持った様々な事柄、
それを超えるたくさんの事柄が
記載されております。

・サルタヒコとトート神の類似や
孫悟空との共通性、その他神々との
関連性。

・日吉の猿について

・ハヌマーンについて

・孫悟空について

ハヌマーンと
孫悟空の類似はあまりに有名ですが、
それだけでなく
如意棒にも色々な神話で
類似アイテムがあるとされています。

まだまだ
沢山のこれらの
類似や関連性についての
記述
があります。

これらの
情報がお好きな人にはかなり
オススメの本です。
是非読んで頂きたいなと思います!

猿のキャラクターと
伸びる猿!?

猿のキャラクターといえば…

・西遊記の孫悟空
・ドラゴンボールの孫悟空
・お猿のジョージ

など有名なキャラクターも
沢山いますね。

ワンピースのルフィの
フルネームも
“モンキー”・D・ルフィ
ですからね。

伸びる猿!?

面白いなぁと思ったのは、
干支の(さる)という字がありますが、
この申という時には
“伸びる”という意味があるそうです。

ルフィも腕が伸び
悟空も如意棒が伸びます。

猿をモチーフにしたキャラクターとしては
ピッタリかもしれませんね。

先ほどのハヌマーンのお話。
ハヌマーンには火の属性があると。
ポケットモンスターには
ヒコザル、モウカザル、
ゴウカザル
というキャラクターが登場します。

このポケモンは猿で火属性です。
ハヌマーンが元となっているかは
わかりませんが、この繋がりは
面白いとおもいますね。

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猿の縁起についてまとめ

・さまざまな禍事が去る(さる)
・勝負に勝る(ま“さる”)
・良縁(えん)につながる。
・日吉大社では神猿(まさる)様を祀っている。
・日光東照宮をはじめとした、
見ざる聞かざる言わざるには
深い歴史がある。

・逆の見ざる聞かざる言わざるが
秩父神社に存在する。

・様々な猿の神様には関連性がある。

ご参考にされてみて下さい!

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