イースターの由来や歴史
ゲルマン神話の多産・豊穣を司る春の女神
“Eoster(エオストレ)”を
英語では“Easter(イースター)”と呼ぶのが
由来といわれるのだとか。
また女神の使いがウサギであった事から
ウサギとイースターは関連があると
されているようです。
イースターの日はいつ?
ローマ帝国が分裂した時に西方教会と
東方教会にわかれ、それぞれ基準とする
暦が違いイースターの日程も違うとか。
西方教会が西暦をもとに2023年は4月9日
東方教会はユリウス暦をもとにするため
2023年は4月16日で、
キリスト教圏では祝日になり、イースター前
の金曜日(グッド・フライデー)から
イースター翌日の月曜日(イースター・
マンデー)までをイースター休暇とする
ところが多く、お店が休業する場合も
あるようですね!
月曜日は家族の休養やピクニック、
日帰り旅行をする日となっているようです。
東方教会(とうほうきょうかい)
中東・ギリシャ・アナトリア・東ヨーロッパ
に広がり成長したキリスト教諸教派で、
ギリシャ正教や東方正教会ともいわれる。
西方教会(せいほうきょうかい)
ローマ・カトリック教会のことのようで、
教会によってイースターの言い方が違い、
カトリック教会では「復活の主日」、
プロテスタント教会では「復活日」
とも呼ばれているようです。
正式な式典としてミサがおこなわれ、
教会によってはカラフルな卵が配られるなど
キリストの復活を喜び祝うようです。
イースターの日にち決め方とは?
毎年日付が変わる移動祝日ですが、
“3月の春分の日以降の最初の満月を迎えた
あとの日曜日”と決められているようです。
しかし満月もキリスト教の教会暦をもとに
するため、日本の春分の日や満月の捉え方
と合致しない場合もあるようです。
イースター期間って?
イースター前の40日間から
イースターの後の50日間
のあわせて90日間がイースターの期間
といわれています。
イースターの“聖なる3日間”とは?
イースターの3日前の木曜日から日曜日まで
を“聖なる3日間”としそれぞれ曜日ごとに
様々な風習や食事の慣わしがあるようです。
イースター3日前の木曜日
・緑色野菜メインの食事
→“緑の木曜日”
・あらゆる家事や掃除をし入浴する
→“清潔の木曜日”
・この日に生まれた卵を食べると健康、多産
→“洗足の木曜日”
“聖金曜日(グッド・フライデー)”
・ホットクロスバンズを朝に食べる
→この日に焼かれたパンには魔除けと幸せを
もたらす力があるといわれています。
・花の種を撒く最良の日
・散髪すると1年髪が美しく豊かになる
・魚を使った食事
・この日生まれた卵を当日やイースターの
日に食べると薬効がある
イースター前日
“黒い土曜日” “聖大土曜日” “静かな土曜日”
・静かに瞑想にふけ賑やかなことは無礼
・過越徹夜祭に参列
イースター当日
“復活の主日”“復活大祭”“復活日”
・肉や卵料理の食事
・新しい服を着ると幸運を招く
・新鮮な流水を畑に撒くと豊穣となる
・日の出前に湧水で水浴すると一年中健康
・太陽の方向に流れる水で洗濯→浄化と健康
・朝、東向きの窓辺にニワトコの枝を
持って立つ→幸運が訪れる
ニワトコは“ハリー・ポッター”で杖として
、また古くからヨーロッパでは神話に登場
したりし精霊が住んでいるなど不思議な
言い伝えがあります。
しかしこれらは西洋ニワトコで、
日本のものとは少し違うようです。
ただ、日本のニワトコも昔から魔除けや
小正月の飾りなどに利用され、1年で枝が
長く伸びることから縁起が良いとされて
いるようですね!!
ちなみにイースターの40日前の水曜日
(灰の水曜日)の前日、つまり41日前は
“パンケーキ・デー”といい、節制に入る
前最後の食事を楽しみとして、レモン汁と
砂糖をかけたパンケーキを食べるらしい。
今も各地でパンケーキレースなどのイベント
が行われているようです。
イースターとはどういう意味?
イースターとはイエス・キリストの復活を
祝う“復活祭”のことで、十字架にかけられ
処刑されたキリストが、死から3日後に復活
した奇跡を記念する、キリスト教においては
キリストの誕生であるクリスマスよりも
最も重要で大切な日な行事ということです。
春の自然の蘇りを祝う日でもあるようです。
カトリック教会ではイースターの40日前の
水曜日(灰の水曜日)からイースターの
前日までの期間を
“四旬節(しじゅんせつ)”や大斎(たいさい)
その間は肉・卵・乳製品(東方教会は魚肉も)
を食べる事が禁じられているため、
イースターは断食明けのお祝いで卵や乳、
お肉などで盛大に食事を楽しむのが
一般的なようです。
伝統料理にはキリストにちなんだ由来があり
現在も食べ続けられているものが
多いんだとか。
イースターの伝統的な食べ物
イースターの食事は国によって違いがあるが
多くの国では卵をたくさん使った料理や
牛・子羊(ラム)・豚・ハム・ソーセージ
などの肉料理がメインなようです。
家族で集まりイースターをお祝して食事を
したり、教会に礼拝に行ったり、
イースターイベントに参加するんだとか。
イースターのメイン食材となることが
多いラム肉(子羊の肉)
子羊(ラム)は宗教では神にささげる生贄
として古代から使われてきました。
キリストでは“世の罪を取り除く神の子羊”
だと、ヨハネによって紹介されました。
ローストラムやラムチョップをお好みの
ソースに付けて食べるようです。
ラム肉が苦手な方や手に入らない方は、
牛肉や豚肉を代用してみてもいいとのこと。
キッシュ
キッシュはベーコンや卵、チーズ、野菜など
パイ生地に乗せて焼くクリーミーなタルトで
卵料理の定番なのでイースターにぴったり!
ゆで卵入りミートローフ
ミートローフは炒めた野菜に挽肉を混ぜて、
真ん中にゆで卵を入れタネを長方形の型に
詰めてから30分程オーブンで焼いたもので、
ハンバーグより簡単に作れそうですね!
ホットクロスバンズ
キリスト教の象徴である十字の模様が入って
生地にスパイスやドライフルーツが入って
いるようです。このパンはイースターの
2日前キリストが十字架にかけられた日で
ある“グッドフライデー(聖金曜日)”の朝に
食べるのが伝統のようです。
ただドライフルーツが入っているだけでなく
シナモンをはじめいろいろなスパイスが
入っているらしく、パン好きとしては
いつか食べてみないとなと思いました!
アメリカでイースターの
定番スイーツは?
チョコレートエッグです。
卵の形をしたチョコレートで、大きさや
味の種類も様々でなようです。
日本でも人気のキャラの玩具入りの
チョコエッグは人気がありますよね!
イースターは日本でも
定着してる?イベントはやってる?
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
USJではイースターのイベントを
2023年3月10日(金)~7月2日(日)開催中!
クルーに声をかけると可愛いイースター限定
のシールをもらえるようです。
ディズニーリゾート
40周年を迎える東京ディズニーリゾート
では残念ながら2023年はイースターの
イベントはないとのことです。
ハウステンボス
花が咲き誇り最も華やかになる季節に
ヨーロッパの街並みをカラフルなイースター
エッグのオブジェなどが埋め尽くす、
華やかな園内でのイースターイベントは
2023年2月25日(土)〜4月28日(金)開催中!
イースターの装飾は?
イースターに贈ると
いいギフトとは?
イースターエッグを作り飾る
・穴をあけて中身を抜いた卵
・ゆで卵
好きな色に塗り、柄を付けてもいいですね!!
・チョコレート
・プラスチック製のエッグケースの中に
お菓子やおもちゃを詰めたものなど
いろいろあるようですが、色付けをする
ようになったきっかけは、生卵とゆで卵
を区別するためだったという説があるとか。
イースターエッグの色にも
意味がある!?
赤→キリストの血の色、太陽、幸福、情熱、
行動、希望、覚醒
ピンク→成功
青→青空、自然、生命、健康
緑→豊穣、子孫繁栄、希望
紫→信頼、忍耐
白→清浄、誕生、純潔
オレンジ→大志、強さ、持続、太陽
黄色→知恵、ひらめき
イースターエッグの絵柄にも
意味がある!?
星→キリスト、厄除け、魔除け、富
太陽→富、情熱、豊作
太陽+星→生命、成長
波→富、永遠
木→子孫繁栄
花→子宝、美しさ
麦→豊穣
農耕器具→結婚、大地の恵み
へび→厄除け、魔除け、永続性、家内安全
魚→キリスト教のシンボル、子孫繁栄
カエル→恵、女性、若さ、美しさ
鶏→厄除け、邪気を追い払う
鹿の角→豊作祈願
三角形→“狼の牙や歯”の意味合いで厄除け
円→太陽
四角形→継続、安定
部屋を春色に模様替え
卵やウサギのモチーフを置くと一気に心も
晴れやかになりそうですね!!
花を育てている植木鉢に、ひよこやウサギ、
イースターエッグなどの小さな装飾をしたり
イースターエッグの形のチョコレートや
クッキーを飾るのもいいですね!
イースターバニーを飾る(西方教会のみ)
ウサギや卵を模したチョコレートの小物を
飾ったり、プレゼントするんだとか。
手作りのイースターカードを渡す
絵や字を書いてプレゼントするのも
温かみがあり良いのではないでしょうか?
イースターに関する
アクティビティとは?
イースターには“イースターエッグ”を使って
ゲームを楽しむのが恒例です。
エッグハント
エッグハントとはイースターバニーが土曜日
の夜中に運んで隠した卵を、日曜日の朝に皆
で室内や庭を探すというものだそうです。
見つけたイースターエッグの数によって
プレゼントを渡すのだとか。
エッグロール
持ち手の長い木製スプーンを使い予測不能な
卵をゴールまで転がすゲームです。
いかに割らずに早くゴールまで運べるかを
個人戦やチーム対抗戦にするようですよ。
アメリカの首都ワシントンのホワイトハウス
前で大統領が見物する中行われる恒例の
イベントでもありますね!
エッグレース
スプーンに卵を乗せ地面に落とさず割らずに
ゴールを目指し競い合うレースのようです。
イースターはなぜ卵?
卵は長い期間をかけて新しい生命が誕生する
ことから“生命の象徴”と考えられ、
微動だにしない卵から新しい生命が生まれる
ことから、“死と復活の象徴”と言われている
ようで、復活祭には欠かせなんだとか。
ウクライナ
卵の表面に模様を描く“プィーサンカ”。
ルーマニア
卵の表面をビーズで装飾されたもの。
ちなみに西洋ではニワトリは貴族しか
飼えない貴重な鳥だったため、富の象徴で
貴族が宝石を散りばめたイースターエッグが
作られた時代もあったのだとか。
インペリアル・イースター・エッグ
多くのものにはサプライズと呼ばれる
独創的な仕掛けが仕込まれているんだとか。
アナスタシア伝説で有名なアナスタシアの
お父様のアレクサンドル3世がロマノフ朝の
金細工師ピーター・カール・ファベルジェ
に依頼して作られたイースター・エッグで
お母様に毎年送られたもので
“ファベルジェエッグ”といい、その後
息子であるニコライ2世が引き継いだと
言われています。
イースターにうさぎってのは
なんで?
イースターのうさぎを“イースターバニー”
というようです。
イースターにうさぎがよく使われるのは、
うさぎは“豊穣の象徴”だからなんだとか。
うさぎは子供をたくさん産むことから
“子孫繁栄”を表わしイースターには
欠かせない存在になっているようです。
役割としては祝日の前夜に子ども達に
イースターエッグやキャンディ、おもちゃ
などをバスケットに入れて運ぶ存在と
されているようです。
ちなみに野ウサギが正しいといわれている。
イースターのまとめ
イースターはハロウィンほど馴染は
なく、今でこそイースターと聞くと
卵やウサギの春のお祭りという
認識ですが、イースターについて
調べてみて復活の意味合いがあり、
クリスマスより大切にされている
とは知らなかったです。
イースターへの関心が深まった
ことでよりイースターを楽しめ
そうですね!
では、また違う記事で
お会いしましょう!